文武両道の放課後等デイサービス「みらいキッズ塾」の現在の管理者であり、開設者の浦井です。今、このホームページを見てくださっている保護者様はお子様の将来を真剣に考えておられる方々だと思われます。今から12年前、私と私の妻も皆様と同じような思いの保護者でした。私どもがどのような思いで「みらいキッズ塾」を立ち上げたかについてお伝えさせていただきます。
2004年に発達障がい者支援法が制定され、それに伴い公教育における対応も定られていました。しかし、2008年頃はほとんどの小学校で発達障がい児に対する適切な指導ができていない状態でした。その後、徐々に発達障がいという言葉が認知されてくると、教育現場では、発達障がいがある児童を区分する動きがでてきました。一部の学校では知的に遅れがない発達障がいや軽度の限局性学習症の児童も、支援学級を進められるようになりました。
当時、私はメディカルトレーナーを仕事とする傍ら、地域の子どもたちに運動を教えており、障がいがある子もない子も参加できるインクルーシブな指導が当然であると考えておりました。ですから、このような学校の在り方に違和感を感じていました。しかし、現行の学習指導要領では習熟度に合わせた指導やマニュアルに則さない教え方は困難であることを知り、学校としても障がいがある児童を区分せざるをえない事情があることが解かりました。
既存の教育制度では学習の機会が十分でない子どもたちのために、2010年には特別支援教育支援員資格を持つ妻が、我が子を含め勉強が苦手な子や学び方に工夫が必要な子も学べる学習教室を自宅にて始めました。その中で、学習に苦手さを感じている子どもの多くに視覚認知の発達に課題があることが解かりました。私はメディカルトレーナであり、ビジョントレーニングも専門としていたので、視覚認知の改善は体幹と眼球への運動的アプローチが最も有効であることを知っており、子どもたちの学習と身体作りを組み合わせて行う方が良いことを提案しました。
私は関係する論文などを読み進めるなかで、まだはっきりとしたエビデンスはないが作業療法士の団体で感覚統合療法を実践している方々がいて、発達に課題がある子どもたちに運動的アプローチをしていることを知りました。私は発達に課題がある子には学習と身体作り(基礎運動)を連携させて行うことがベストであることを確信し、何とか実現しようと「みらいキッズ塾」を開所する計画を始めたのです。
「みらいキッズ塾」は発達障がいや軽度知的障がいのお子様の発達を促す『運動・学習・SST(社会性の学習)プログラム』を提供する療育教室です。元来、教育は「体育」「知育」「徳育」の三育がつながった教育が理想とされており、「みらいキッズ塾」でも三育をバランスよく取り入れることにより、将来、子どもたちが自分らしく輝き、社会で活躍できるためのインクルーシブな総合教育を目指しています。
「見る力」「耳で聞いたことをイメージする力」「姿勢を保持する力」これらの能力は学校での学習に取り組むために、必要な能力です。しかし、この学習の前段階として重要な3つの力に苦手さがあり、学校生活がうまくいっていない子どもたちが多数います。特に発達障がい、限局性学習症(SLD)がある子どもたちはこれらの能力の苦手さが顕著に現れています。*写真:眼球運動
今の学校教育では書き写すという作業が、学習のメインとなっています。写真はIQは普通域ですが、協調運動と視覚認知にハンディがある児童の書き写し検査を行ったものです。簡単な図形の書き写しが困難な子に、漢字の書き写しで完璧を求めることは、その子にとって大変なストレスとなります。子どもが勉強嫌いになる前に適切な教育(療育)を行うことが大切です。
子どもたちが黒板の文字をノートに書き写す際は「①自分の姿勢を保つ(姿勢保持)②左手でノートを押さえる(協調運動)③視線を移動させる(眼球運動)④文字の形を認識する(視覚認知)⑤文字を理解する(思考)⑥文字を記憶する(記憶)⑦右手で書く(微細運動)」というように様々な機能が使われています。これらの機能のどこに課題があるかを見極め、適切な療育を実践することが大切です。
みらいキッズ塾は学習と運動を連動させることで、より的確に個々の課題を見つけ、適切な療育を提供できるように努めております。
「みらいキッズ塾」で行うビジョントレーニングは感覚統合運動と眼球運動、視覚認知教材、脳トレ教材を組み合わせたハイブリッドビジョントレーニングです。
医療系国家資格がありプロスポーツ選手のメディカルトレーナーの経験もあるビジョントレーナーが一人一人の指導にあたっています。
発達障がいがある子どもたちは、自らSOSを発信することはほとんどありません。例えば、書き写すことに苦手さがある子どもの場合、その子が自分は何らかのハンディがあって周りのみんなより、書き写すことが苦手だという認識はありません。逆に周囲の大人から「やる気がない」「行動が遅い」などという心無い言葉をかけられ、自分はダメな人間だと思ってしまう子も少なくありません。このような状態になれば、ますます子ども自らSOSを発信することはなくなります。
上手く書き写すことができなくてイライラしている子、書き写すのが極端に遅い子は助けを必要としている子たちです。その声に出さないSOSに気づくことが特別支援教育スタートです。
「みらいキッズ塾」では、児童の発達段階を見極め、指導する際は現段階でできることを、少しずつ、丁寧に伝え、そして、待ちます。信頼して待ちます。そうすると少しずつ変化が見えてきます。
学習・・・みらいキッズ塾には特別支援教育支援員、日本LD学会会員資格を有する学習支援員、教員資格者、通級指導教室指導員など学習障害(LD)の指導を専門とするスタッフがいます。
発達障がいが原因で学習に凸凹が生じているお子様には早い段階での適切な学習支援を強くお勧め致します。お子様が勉強を嫌いになる前にお子様の特性に配慮した方法で学べることがぜひとも必要だと考えております。
運動・・・発達障がいのお子様の中には発達性協調運動症のお子様が多いです。その為に力の加減や距離感がわかりにくかったり、細かな作業が苦手だったり、じっと座っていることや姿勢の維持が苦手だったりします。また、感覚の統合不全や原始反射の残存などの傾向がみられる場合は情緒不安やこだわり、感覚の過敏、鈍感など様々な身体機能に不利益な症状が出ています。
みらいキッズ塾では医療国家資格を持ったプロスポーツトレーナによる身体機能の発達を促す専門的な運動療育を行っております。また専門講師によるダンス教室や武道教室もあります。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)・・・今まで学んだ多くの知識を実生活に役立たせる技能がソーシャルスキルです。発達障がい当事者の就労の継続がうまくいかない理由の8割以上がソーシャルスキルの問題です。みらいキッズ塾では運動にて身体機能を育み、学習にて知識と思考力を育み、そして、それらを用いて子供たち自身が豊かになるためにソーシャルスキルトレーニングを行います。
基礎編では挨拶や返事、丁寧なお願いの仕方など会話の基礎を学びます。応用編では他者の視点からの状況認知などをディスカッション形式にてより実践的にソーシャルスキルトレーニングを行います。自分の気持ちをうまく伝えるだけではなく、相手も自分もハッピーになる交渉ができるように学びを深めます。
創作・・・子どもならではの素晴らしい感性を刺激し、想像力を育みます。また、その想像力をどのように活かし表現していくかも考えます。低学年のお子様には日常的に絵本の読み聞かせや折り紙、知育玩具として有名なラキューブロック、各種アナログゲーム、各種クラフト、描画などを通じて認知力や協調運動を楽しみながら高めています。また、カードゲームやボードゲームではルールやマナー、かけ引きと計画性を学びます。
(5時間授業後からのご利用の一例)
①15:00~ 手洗い、おやつ
②15:10~ 個別学習
*学習は個別学習となり、学習の前段階の力となる見る力やイメージする力などの認知力や基礎学力を高める学習と学校の宿題に取り組みます。児童2名に対して学習指導員1名がつく個別学習スタイルです。
③16:10~ 創作、アナログ遊び
*創作では空間認知や想像力、手先の巧緻性を育む各種ブロックやビーズクラフトから空き箱や画用紙を用いた工作を行います。
*遊びでは脳の発達を促す各種アナログゲーム、論理的思考を育むカードゲーム、集団でのルールを学べる集団遊びを行います。
④17:15~ 目と身体機能の発達を促す運動
*運動ではプロスポーツトレーナー協会公認トレーナによるビジョントレーニング、感覚統合運動と基礎運動遊びを行い姿勢や学習の土台となる身体機能を育みます。金曜日はプロダンス講師によるダンス教室を行い、ミラーニューロンの発達を促します。
⑤17:45~ 脳トレ(想像力)・SST
*子どもたちに人気の連想スリーヒントクイズでは想像力と相手の立場に立って伝える力を育みます。
⑥18:00 終了・送迎
月・火・木・金 14:30~18:00
水曜日 14:00~17:00
*水曜日は6限終わりの児童は17:30まで延長可能
土曜日 10:00~14:00
長期休暇(夏休みなど) 13:00~17:00
*長期休暇中も土曜日は10:00~14:00です
平日は個々の来所時間により個別学習プログラムの開始時間が異なります。
課題探求型学習は土曜日のSSTプログラムの際に実施しています。
月・火・木・金 13:30~19:00
水曜日 13:00~18:00
土曜日 9:00~15:00
長期休暇(夏休みなど) 12:00~18:00
*保護者様による送迎の場合は上記時間中のお預かりが可能です。
日曜・祝日・年末年始・お盆期間は休業させていただきます。ただし、暴風警報が発令され開所時間の3時間前までに解除されていない場合は休業といたします。
その他、学校基準にならい安全が確保されない状態では休業となります。
小学1年生~中学3年生までの以下の方
・療育手帳をお持ちの方
・医師による発達障害の診断を受けた方
・その他療育が必要と認められた方
*ご利用には受給者証が必要です。区役所の地域福祉課または保健センターで受給者証の申請ができます。
「みらいキッズ塾」ではすべての子どもの学ぶ権利を保障する事をモットーにしており、利用料金は法律で定められる利用料のみでご利用いただけます。
利用料は利用者様の収入に応じて変わり、ほとんどの方が月額0円~4600円でご利用いただけます。すべての教材、備品、武道着なども無料でご利用いただけます。
先ずは無料体験のご予約をお願いいたします ☎072‐340‐0174
一般社団法人 児童基礎体力育成協会 事業所
文武両道の放課後等デイサービス「みらいキッズ塾」
大阪府堺市中区福田512-2
TEL/FAX 072-340-0174
メール miraikidsjuku@gmail.com